市況レポート Vol.83
2011.11.18
ここ数日は寒い日が続き、冬の訪れを感じさせるような陽気となってきました。さて、本日は茨城県波崎に松と千両の視察に行ってきました。松は、昨年並みの作柄となっており品質的には問題なさそうです。本日伺った生産者の中には、「購入先のニーズに合わせて、同じ等級のものでも、穂の長さ、太さによって3段階に分けて選別し、全体の長さも希望に応じてカットして集荷をし、1本もロスがでないような選別を心掛けているという人もいらっしゃいました。この方の場合だと、3等以下の等級のものはすべて注文で売れてしまうそうです。千両は、夏場の高温の影響で実付きが悪いのと、病気(タンソ病等)が多く発生し色が黒くなり枯れてしまい昨年と比べると出荷量が少なくなりそうです。本日の生産者の方々の話では、1割減程度の人から4~5割程度減という人までいらっしゃいました。千両に関しては、慎重に品物を吟味する必要がありそうです。それでは、ここ2週間の市場の状況です。OTA市場は昨年対比で入荷数量、11月7日月曜+14.6%、9日水曜+13.8%、11日金曜+4.0%、同平均単価、-22.6%、-25.9%、-29.2%、入荷数量、14日月曜日-2.5%、16日水曜±0%、18日金曜+3.8%、同平均単価、-23.5%、-19.6%、-19.2%、FAJ市場は昨年対比で入荷数量、11月7日月曜+3.8%、9日水曜+7.6%、11日金曜-5.5%、同平均単価、-18.5%、-25.4%、-21.6%、入荷数量、14日月曜日-8.5%、16日水曜+1.5%、18日金曜+0.4%、同平均単価、-25.4%、-14.5%、-15.9%となっています。先週からは、大幅な入荷増となり、激しい単価安の傾向となりました。今週の水曜日から入荷量も落ち着いてはきましたが、昨年比では単価安の傾向が続いています。枝物では、紅葉物が減り、ヒバ・スギ類の入荷が増えてきています。ストック、スナップ、フリージア等が増えてきています。スイートピーも出始めました。いよいよ春の花が主役の時期の到来です。
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