市況レポート Vol.148
2014.07.18
沖縄地方から九州南部までは、梅雨明けをしましたが、本日も梅雨前線が東北南部から山陰沖にかけて停滞していて本州付近は湿った空気に覆われています。最高気温は、沖縄から東海にかけては30度以上の真夏日で、関東でも30度近くになりますが雲が多く、所々でにわか雨や雷雨となる空模様となっています。日中は、気温が高く湿度も高いので、花保ちにも良くない気候となっていて小売りにも厳しい環境となっています。それでは、7月中旬の市況を見てみると、新盆商戦となった先週9日(水)と11日(金)はやや引き合いも強まり、若干の単価高とはなりました。しかしながら、全体的にみると入荷量は増えてきていた為、今週に入ると再び下落傾向となり、昨年と比べると5~15%程度の単価安傾向が続いている状況です。今週の後半に入り、6月後半から続く白菊の下落傾向は入荷量が減少に転じようやくおさまりそうですが、全体的には入荷増の単価安の市況推移となりそうです(表1参照)。さて、今月の市況推移をみていると、一昨年とよく似た動きとなっています。一昨年の状況はというと、7月下旬から白菊の入荷量も落ち着き、菊類の市況は堅調な推移となり、8月盆向けは前進開花傾向と言われていましたが、梅雨明け後の高温と雨不足の影響で開花遅延となる産地が出たり、小菊等の入荷も予想以上に少なくなった為に、8月盆が近づくにつれて単価高での市況推移となり、盆入り後の13日(一昨年は月曜日でした)までも大幅続伸の市況となっていました。本年も同じような傾向になるのかどうか?数字を参考にしながら今後の天候にも十分に注力して8月盆の商戦に向けて、情報発信をしていきたいと思います。
営業本部部長 今井克己
表1 <2014年7月第2週~第3週 2013年度対比>
7月7日(月) | 7月9日(水) | 7月11日(金) | 7月14日(月) | 7月16日(水) | 7月18日(金) | ||
OTA | 入荷口数 | 95.8 | 98.0 | 102.4 | 111.1 | 108.3 | 108.1 |
平均単価 | 85.1 | 90.2 | 93.0 | 84.5 | 87.5 | 88.1 | |
FAJ | 入荷口数 | 89.6 | 99.1 | 104.4 | 105.7 | 103.8 | 98.8 |
平均単価 | 86.5 | 86.8 | 90.7 | 82.8 | 85.6 | 88.2 |
(%)
カテゴリー
年別