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市況レポート Vol.61

2010.12.10

12月4日付けの農業新聞にも出ていましたが、本年の東京都中央卸売市場の花き取扱高が3年ぶりに前年を上回るペースで推移しています。1~11月までの取扱高は累計で前年比1%のプラスになっており、春先以降の天候不順の影響で菊類などの切り花を中心に「入荷減・単価高」の取引が続いていたためです。今週の市場の状況をみると入荷総口数は昨年対比で、月曜+9.8%、水曜+14.8%、金曜+1.6%、同じく、平均単価-5.4%、-15.9%、-16.8%、となっており、ここへきて入荷が増えてきて単価は下げてきた格好です。松市前で全般的には小売りの動きも鈍く、週末の日柄も良くなく婚礼需要も少なかったことも要因となりました。来週も同じような流れが予想されます。週末の松市ですが、すでに市を終えた関西方面の市況等をみてみると下等級の高値傾向が見受けられます。作柄的には、上位等級が多くなっているために相場に反映されている状況です。千両も同様の傾向にあり、注文の集中する3~4等クラスのものが注文に対して不足感が出てきそうです。年末に向けては、スターチースは潤沢、チューリップは2割減、金仙花は少ない見込みです。洋花の入荷ピークは24日(金)、27日(月)になりそうです。

営業本部 今井克己