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市況レポート Vol.168

2015.05.15

今週に入って北上していた台風6号が沖縄沖で温帯低気圧に変わり、関東地方では12日の晩から13日未明にかけて非常に強い雨と風に見舞われました。13日の日中は低気圧が残していった暖気とフェーン現象で気温が上がり、東北南部から沖縄にかけての広い範囲で晴れ、関東でも山梨県や群馬県の一部の地域では30℃を超える真夏日となりました。さらに昨日も引き続きハイペースで気温が上がり、今年一番の暑さとなり、本日も日中の気温は28℃近くまで上がり夏を感じさせる陽気が続いています。

4月下旬からの市場の状況を見てみると、母の日需要に向けて入荷量は増加傾向にはなったものの、一昨年と比べ5%程度少なかった昨年並みの入荷推移だった為、母の日商戦が始まった5月1日(金)までは、昨年対比では15%程度の単価高での市況推移となりました。そして、母の日商戦本番となった4日(月)、6日(水)は、ようやく昨年を超える入荷量となりましたがそこまでの品薄感と引き合いも強かったことの影響をうけ、引き続き10%程度の単価高での市況となりました。8日(金)には、再び入荷量は減少傾向に転じた為に、相場が下落した昨年と比べると15%程度の単価高での市況となりました。今週に入っても、入荷減傾向の為、入荷減の単価高傾向が続いていて、本日をみても下落傾向にあった昨年と比べると20%程度もの単価高の市況推移となっています。(表1参照)

今年の母の日も昨年同様に土日は好天に恵まれて、小売店や大きく売場を展開していた量販店なども多くのお客様で賑わいを見せて好調な売れ行きだったようです。量販店などで母の日用の売り場を見てみると、主役は間違いなく「お花」であると実感しました。カーネーションをはじめとして、価格バリエーションも豊富な、花束、アレンジメント、花鉢、寄せ植えなどが並んでいて、「お花」を選ぶ楽しみもある売り場が多く見られたように思います。これからも、母の日の主役が「お花」でいられるように頑張りましょう。

 

営業本部部長 今井克己

 

表1 <2015年4月第3週~5月第2週 前年度対比> 
     4月20日(月)  22日(水)  24日(金)  27日(月)  29日(水)  5月1日(金)  4日(月)  6日(水) 8日(金) 
 OTA  入荷口数  102.4  100.4   107.1   110.8   107.7   95.4   95.5   91.9   92.5 
   平均単価  112.4   112.9   118.6   112.7   101.5   112.5   117.3   119.6   128.7 
 FAJ  入荷口数 96.9  97.3  95.9  99.8  98.9  94.5  98.0  90.8  97.1 
   平均単価  116.3  112.7  115.8  108.9  108.0  116.0  116.1  121.4  120.6 
(%)