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市況レポート Vol.154

2014.10.10

週初の6日月曜日早朝に大型で強い台風18号が静岡県に上陸、首都圏を直撃して各地に大きな被害をもたらしました。静岡県清水区では、6日朝までの24時間で、観測史上最大となるおよそ400ミリの雨が降りました。愛知県内にあるトヨタ自動車の12の工場が夕方まで稼働を停止するなど、自動車メーカーなどの生産に影響が出ました。東京都心部でも、鉄道や空の便などが大きく乱れて通勤、通学にも混乱が生じました。そして、千葉県では花きハウスの倒壊が出るなどの被害が伝えられました。更に、週末11日土曜日に沖縄に接近すると予想されている台風19号は今期最強と言われ猛烈に勢いを増して接近してきています。台風18号以上の被害が予想されており、細心の注意をはかり、今後の情報には十分に注意して下さい。10月上旬の市場の状況を見てみると、昨年のこの時期は9月から続いた単価高を維持していたことがあるのと、小売りの需要が落ち着いているところに台風の影響も重なり、入荷量はほぼ横ばいでしたが、市況は単価安での推移となりました。今週の水曜日からは、菊類やデルフィニュウム、かすみ草など高冷地産の入荷量が減少に転じ、全体の入荷量も10%程度の入荷減となった為にやや単価は戻したものの単価安での市況でした(表1参照)。9月のトータルを見ると、両市場で入荷量には多少の違いはありますが、平均単価は昨年比でほぼ横ばいでの市況推移となりました(表2参照)。昨年のこの時期は、関東から西は真夏日を観測するところがあるなど、季節外れの暑さが続いていましたが、今年はお彼岸明けからは朝晩は涼しい日が多く予定よりも10日程早く、ストックや金魚草の入荷も始まり、弊社の店頭でも本日から販売を始めましたが、陽気も涼しく商品の状態も良かったことから、売れ行きも好調でした。冬から春物の商品は活発な取引の見込みです。3連休最終日13日体育の日から翌日14日にかけて、大型の台風19号が関東地方にも最接近する予想となっています。皆様くれぐれもご注意して備えて下さい。

営業本部部長 今井克己

表1 <2014年10月第1週~第2週 2013年度対比> 

 
9月29日(月) 10月1日(水) 10月3日(金)  10月6日(月) 10月8日(水) 10月10日(金)
OTA 入荷口数 100.3  100.4  100.5  96.4  89.2  86.6 
  平均単価 89.7  90.0  88.8  81.9  93.7  99.0 
FAJ 入荷口数 102.2  100  101.3  102.0  93.8  101.3 

平均単価 90.9  90.2  90.3 74.8  89.5  87.0 

(%)

表2 <9月トータル 2013年度対比> 

    9月合計
OTA 入荷口数 97.7 
  平均単価 100.7 
FAJ 入荷口数 106.6 
  平均単価 99.0 

 (%)