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市況レポート Vol.150

2014.08.15

夏休みの真っ只中、お盆の帰省前に四国に上陸した台風11号は、各地に大きな被害をもたらしました。高知県や徳島県では、猛烈な雨が襲い、河川の氾濫、ビニールハウスの倒壊、土砂災害、床上浸水など大きな被害が出ました。また、信越、東北各地でもモモや梨等が強風の影響で落下するなど農作物にも多大な被害を及ぼしました。花卉産地の被害詳細は、状況がわかりしだいお伝えしていきたいと思います。それでは、8月盆商戦となりました先週からの市場状況を見てみると、菊類は当初からの見込み通りに前進傾向での入荷推移となり8日(金)の注文ピークに合わせて入荷量もピークとなりました。週明け11日(月)には、小菊を中心に入荷量は減少傾向し、注文品以外での上場数量も大幅減となりましたが、前年対比では入荷増の単価高での市況推移となり、けいとう、りんどう、ソリダコ等の仏花用の商材に活発な買いが入りました。13日(水)も盆入り前日の小売りの動きも良かったこともあり、菊類の品薄感がある中で、前年比では引き続き入荷増の単価高の市況となりました。そして、本日15日(金)は盆入り後の小売りの動きが良かったことと、お盆休みの産地も多く入荷量は減少した為に、入荷量に対しての引き合いの方が強く、前日の相対取引きも午後4時には売り止めとなるなど高値での市況となりました(表1参照)。猛暑の影響で作柄が不安定となった一昨年とは要因の違いはありますが、入荷量と単価の推移は非常に似た市況推移となりました。来週からは、需要も一段落し入荷量も落ち着いてくると思いますが、先の台風の被害や、北海道では曇天続きの日照不足で出荷量が減少しており、しばらく入荷量が不安定となることも予想されていますので、今後の動向にご注意下さい。

本部部長 今井克己

表1 <2014年8月第2週~第3週 2013年度対比> 

 
8月4日(月) 8月6日(水) 8月8日(金)  8月11日(月) 8月13日(水) 8月15日(金)
OTA 入荷口数 96.3  93.6  100.9  110.2  114.6  96.5 
  平均単価 91.0  90.3  95.4  120.3  121.6  116.6 
FAJ 入荷口数 91.6  94.3  89.6  131.0  126.2  99.3 

平均単価 89.9  96.3  101.1  118.0  113.1  121.1 

(%)