フローラルジャパン

フローラルジャパンタイムス

フローラルジャパンタイムス

市場の最新レポートをどこよりも早くお届けします。

お問い合わせ

市況レポート Vol.146

2014.06.20

先週末から、今週にかけては梅雨の中休みといった晴れ間が多く、日中は蒸し暑く感じられましたが日陰ではそよ風が心地よく感じられる陽気となりました。15日の父の日は、天候にも恵まれシンボルカラーとなっている黄色系のひまわり、バラ等を中心に良く売れたお店が多かったようです。それでは、6月中旬の市場の状況を見てみると、入荷量は昨年と比べると少なめとなっていますが、単価のほうも騰がらずといった市況推移となっていて、5月からの入荷減での単価安傾向が続いています(表1参照)。本格的な産地の切り替え時期に入り、色物の菊、小菊、カーネーション等は品薄感も出てきており、本日の市況を見てみると、今後は少しずつ単価も上昇傾向になりそうな気配ですが、高冷地産がしっかりとでそろってくれば、再び単価安傾向になることも予想されます。ヨーロッパで人気の「ジューンブライド」にあやかり、一昔前は6月の婚礼も少し増えた時期もありましたが、最近では梅雨時期で蒸し暑い雨の多い月として、婚礼に関してはすっかりオフシーズンとなっています。また、最近では核家族化が進み、地域社会との繋がりも稀薄となっていることや経済的な理由等から葬儀規模も小さくなってきており、花の業務需要が減ってきていることは事実です。良い商品をしっかりと販売する専門店、カジュアル商品をこなれた価格で販売する量販店、またネット販売でのお店など、小売り各社も頑張りどころだと思います。産地・市場・仲卸とそれぞれが新しい需要開拓のための努力を惜しんでいてはいけない時となってきていると思います。

営業本部部長 今井克己

表1 <2014年6月第2週~第3週 2013年度対比> 

  6月9日(月) 6月11日(水) 6月13日(金)  6月16日(月) 6月18日(水) 6月20日(金)
OTA 口数 92.4  95.1  99.4  98.1  96.6  98.9 
  平均単価 87.9  89.6  90.9  91.0  97.8  98.1 
FAJ 入荷口数 93.3  94.2  101.0  96.1  89.8  97.0 

平均単価 86.1  89.8  86.5  93.4  99.9  101.0 

 (%)