市況レポート Vol.141
2014.03.28
先週の18日の火曜日に、関東地方でもようやく春一番が吹きました。昨年は3月1日で今年は2週間以上も遅く、1951年の統計開始以来3番目に遅いそうです。そして、今週25日の火曜日には東京都心でも桜の開花発表があり、ようやく春本番といったところでしょうか。それでは、ここ3週間の市場の状況を見てみると、お彼岸の最初の仕入れピークとなった14日(金)も前年対比で1割程度の入荷減となった為、単価は2~3割高となり強めの市況でお彼岸商戦に突入しました。17日(月)には、両市場共に前年を上回る入荷量となりましたが、長く品薄状態が続いていたところに一斉に買いが入った為に、単価は3~4割高と大幅な単価高の市況となりました。週末の3連休の婚礼や卒業式需要でバラ、ガーベラ、スイートピーなど洋花も大幅な単価高となり堅調な市況推移となりました。19日(水)も同じく前年を上回る入荷量となりましたが、引き続き引き合いは強く単価は2~3割高での市況となりました。21日の金曜日には入荷量も落ち着きましたが、洋花を中心に引き合いが強くもちあいの市況となりました。そして、彼岸明けとなった今週に入ると、仏花需要が落ち着いた為に小菊、キンセンカ、スターチース等は弱含みでの市況推移となりましたが、年度末の送別需要でバラ、ガーベラ等の洋花は引き続き引き合いが強く、24日の月曜日を除いては昨年対比では入荷量は多かったのですが、強めの市況推移となりました(表1参照)。来週以降は、春の花も終わりに近づき入荷量、単価共に落ち着いた市況推移が予想されています。
営業本部部長 今井克己
表1 <2014年3月第3週~3月第5週 2013年度対比>
10日(月) | 12日(水) | 14日(金) | 17日(月) | 19日(水) | 21日(金) | 24日(月) | 26日(水) | 28日(金) | ||
OTA | 入荷口数 | 74.1 | 79.1 | 89.7 | 104.9 | 107.9 | 95.0 | 93.0 | 101.5 | 109.0 |
平均単価 | 118.5 | 124.6 | 132.7 | 140.3 | 136.8 | 133.6 | 119.2 | 106.7 | 100.3 | |
FAJ | 入荷口数 | 75.4 | 86.4 | 95.4 | 117.6 | 126.7 | 109.1 | 95.7 | 102.9 | 110.1 |
平均単価 | 115.6 | 119.6 | 125.6 | 134.9 | 122.0 | 121.1 | 123.0 | 109.2 | 96.5 |
(%)
カテゴリー
年別