市況レポート Vol.130
2013.09.27
朝晩はかなり涼しく肌寒さを感じる陽気となってきました。今夏の猛暑で露地栽培の切り花を中心に生育に悪影響が出て、東京市場全体の9月の切り花の卸売数量は前年同時期に比べて1割程度少なくなっています。また、台風18号の強風で苗が倒れるなどし、長野、茨城、東北地方の産地の出荷も減ったところがあるのと、円安傾向で輸入品の出回りが少ないことも影響しています。入荷量が少なめで推移しているところに、先週はお彼岸と週末3連休の宴会需要の仕入れピークを迎えて、積極的な買いが入りました。週の前半は、バラ、トルコキキョウ、カスミ草などの洋花を中心に引き合いが強くなり、商品によっては昨年比で5~8割程度も高い単価での取引きとなりました。また、20日(金)には、引き続き菊類を中心にお彼岸の買いと水曜日の不足分の買いも相まって、大幅な単価高の市況となりました。今回の3連休は、天候にも恵まれ小売りも良好な動きであった為に週明けの23日(月)もお彼岸の補充買いを中心に活発な買いが入り、大幅な単価高の市況となりました(表1参照)。25日(水)からは、入荷量、引き合いとも落ち着いてはきましたが、婚礼需要と気温が下がってきたことで小売りの動きも良くなってきていることもあり、洋花類を中心に昨年比では2~3割高での市況推移となりました。さて、来週からは10月に入り、今年も残すところ3か月となりました。秋の婚礼シーズン、ハロウィン、年末商戦とあっという間に年の瀬がやってきそうな感じがしてきます。いろいろと準備はお早目にしておきたいものですね。
営業本部 今井克己
表1 <2013年9月第3週~第4週 2012年度対比>
9月16日(月) | 9月18日(水) | 9月20日(金) | 9月23日(月) | 9月25日(水) | 9月27日(金) | ||
OTA | 入荷口数 | 93.6 | 99.9 | 99.6 | 93.8 | 104.0 | 102.6 |
平均単価 | 101.0 | 111.6 | 129.8 | 150.5 | 138.4 | 124.5 | |
FAJ | 入荷口数 | 95.4 | 107.6 | 102.8 | 110.3 | 107.3 | 110.1 |
平均単価 | 105.0 | 110.1 | 124.4 | 139.3 | 134.6 | 125.0 |
(%)
カテゴリー
年別