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市況レポート Vol.128

2013.08.30

今週で、8月も終わりになります。まだまだ残暑が続くと思いますが、9月の声を聞くとまもなく秋の到来かなと感じさせてくれます。市場にも、コスモス、ワレモコウ、オミナエシ、ケイトウ類等、様々な秋の花の入荷量も増えてきています。また、おもちゃカボチャの販売案内も始まり、秋に向けての賑わいを見せ始めています。さて、8月後半の市場の状況を見てみると、菊類を中心に入荷量が少なく、例年でも需要が落ち着く時期でもあり全体的に入荷量も少なめでの推移となった為、昨年と比べると入荷減の単価高での市況推移となりました(表1参照)。今後の敬老の日(16日)、お彼岸(彼岸入り20日)に向けての入荷見込みですが、まず菊類、白菊は周年産地中心の入荷で「精の一世」が主力品種になる為に品種特性上、上位等級中心の入荷となり8月盆と同様に中下位等級が少なめでの推移となりそうです。黄菊、赤菊は周年産地と高冷地産地中心の入荷になりますが、作付けも増えておらず、天候により入荷のピークがずれ込むようなことがあれば品薄傾向が予想されます。小菊は、生育状況は現時点では順調で丈も長めで2L,L中心の入荷となる見込みです。前半に白が多く中旬以降減少し、赤黄に関しては中旬あたりがピークとなる見込みです。カーネーションは、長野産が高温の為前進開花となっているのと、北海道産は天候不順の為、各産地ともに昨年よりもやや少なめの入荷量に留まる見通しです。輸入物も、コロンビア産、中国産中心の入荷となりますが、継続して為替の影響がある為、彼岸時期も無理の無い出荷となる見込みです。鉄砲百合は、秋田産がお盆前の大雨の被害で3割程入荷が減る見込みです。りんどう、けいとう等は、昨年並みの入荷量の見込みです。婚礼需要としては、9月11日(水)、18日(水)はバラを中心に需要が集中しており、強い引き合いが予想されています。物日も重なり日柄によっては需要が集中する日がありますので、連休がらみの週の中下旬は特に注意をしていただき、お早目のご注文をよろしくお願いいたします。

営業本部 今井克己

表1 <2013年8月第4週~第5週 2012年度対比> 

    8月19日(月) 8月21日(水) 8月23日(金)  8月26日(月)  8月28日(水)  8月30日(金)
OTA 入荷口数 88.7  94.4  93.6  89.7  89.7  90.6 
  平均単価 109.2  104.1  102.4  109.5  111.1  112.1 
FAJ 入荷口数 105.7  109.4  100.4  98.4  93.3  98.7 
  平均単価 105.9  102.2  103.3  110.4  117.4  109.5 

 (%)