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市況レポート Vol.171

2015.06.26

沖縄地方を除いては、梅雨真っ只中のすっきりしない天気が続いています。九州地方では、局地的に雷を伴う豪雨に見まわれたり、東海、関東地方では日中は非常に気温が高くなる日が多く、熱中症に注意が必要だったりと不安定な天候となっています。

それでは、6月中旬の市場の状況を見てみると、引き続き一昨年よりも少なかった昨年と比べても少なめの入荷量となっていて、単価高傾向となっていましたが、今週に入ると前述したような天候で小売りの動きが鈍いことと長く続いた単価高の反動もあってか、単価も下げ傾向に転じ、先週までは入荷減の単価高でしたが、今週に入ると入荷減ではありますが単価安という市況推移となりました(表1参照)。

さて、先週末の父の日を前に19日(金)は、市場でも早い時間からヒマワリが売り切れになるなど、企画商品に取り上げられている商材では非常に引き合いが強くなるものがみられました。そして、23日(火)の日経新聞には「切り花消費額、下げ止まり」「業界挙げた需要開拓奏功」との見出しで、長らく減少傾向にあった切り花の消費額が2014年には4~5年前の水準に回復してきていることにふれて、「フラワーバレンタイン」をはじめとする様々な業界挙げての販路開拓策が功を奏してきていると取り上げています。また一方では、出荷量の減少傾向に歯止めがかかっていないことも伝え、近年の生産者の高齢化と長く続いている消費低迷を受け、廃業や転作が進んだことが背景にあると取り上げています。需要も増えて、供給も増やしていけるような好循環を生むように、引き続き業界挙げて取り組んで行きたいと思います。

 

営業本部部長 今井克己

表1 <2015年6月第3週~第4週 前年度対比> 

 
6月15日(月) 6月17日(水) 6月19日(金)  6月22日(月) 6月24日(水) 6月26日(金)
OTA 入荷口数 106.0  102.5  99.6  97.5  94.4  98.7 
  平均単価 109.4  101.6  102.9  97.8  98.3   96.4 
FAJ 入荷口数 96.7  94.3  101.1  92.4 87.1  96.7 

平均単価 115.5  104.4  105.3  100.9  96.8  99.7 

(%)