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市況レポート Vol.114

2013.03.01

今週も寒波が入り込み、厳しい寒さが続いておりましたが、水曜日の日中からは天気も回復傾向で気温の上がった所が多かったようです。最高気温も四国や九州では20度くらいまで上がり、いよいよ春本番を思わせる陽気となってまいりました。さて、2月後半の市場の状況を見てみると、入荷量は昨年比では微増となってはいるものの、それ以上に単価安傾向となり、入荷微増の大幅な単価安の市況となりました(表1参照)。輪菊を中心とした菊類やバラ等は、堅調な相場での推移となっていましたが、全般的には品薄感を感じさせるような品目が少なかったのと、降雪など小売りには厳しい天候も影響して引き合いが弱かったようです。2月トータルの数字をみても、入荷増の単価安であったことが見て取れます(表2参照※昨年より表日は1日少ない)。今後のお彼岸に向けての状況ですが、白菊は愛知、福岡など周年産地中心の荷姿となり、当初は10日の週がピークと見られていましたが、18日頃がピークとなりそうです。沖縄産の菊類は、いずれも生育は順調で上位等級中心の入荷となる見込みです。昨年と比べると5%程度の入荷増となる見込みですが、震災前の水準と比較すると90%程度の入荷量ですので、例年並みの入荷量との予測です。小菊の入荷の色バランスは、黄色が多く、赤色、白色の順となる見込みです。千葉のキンセンカは寒さにより生育が遅れている状況で、長さも40㎝前後のものが多くなり全体数量も減少する見込みです。また、山形県、青森県産の啓翁桜など東北産地のもの、及び新潟のチューリップなどは大雪の影響で今後の出荷が不安定になるものが出てきそうです。全体的には、潤沢な入荷が予想されますので、卒業式、お彼岸(資料1参照)、婚礼などのご注文もお早目にいただければ、十分なご対応ができると思いますので、お早目のご注文をよろしくお願い申し上げます。

営業本部 今井克己

表1 <2月第4週~5週 2012年度対比> 

    2月18日(月) 2月20日(水) 2月22日(金)  2月25日(月)  2月27日(水)  3月1日(金)
OTA 入荷口数 108.3  93.6  89.2  100.6  102.3  107.5 
  平均単価 76.5  79.0  80.8  85.5  91.3  89.8 
FAJ 入荷口数 118.8  100.0  89.4  101.2  99.8  116.5 
  平均単価 83.2  81.5  86.6  91.2  98.8  96.0 

 (%)

表2 <2月トータル 2012年度対比> 

    2月合計
OTA 入荷口数 98.5 
  平均単価 83.6 
FAJ 入荷口数 99.8 
  平均単価 81.7 

 (%)

資料1(jpg)
「Flower Calender」 春の彼岸 
大田市場花き部仲卸協同組合青年部作成