市況レポートVol344
2026.01.27
昨年は極端に入荷量が少ない状況でしたが、今シーズンは2024年並みの入荷量となっており、相場も概ね例年並みの単価で推移しています。日本海側の大雪の影響により物流の乱れが発生し、地域によっては荷物が到着しないケースも見られました。ブライダル需要は全体的に少なく、寒さの影響による葬儀需要を中心とした動きが主体となっています。
成人式需要は全体的に活況でした。また、1月21日「スイートピーの日」は、スイートピーの引き合いが強まりました。16〜17日の暖かさにより、路地栽培品目が一時的に増加し、21日(水)以降は相場下落傾向。
中国向け輸出では、スイートピー、ラナンキュラス(ローヌ、ラックス系)は引き合いが強く、来月は中国、台湾、香港の旧正月である春節(2月17日)に向けてグロリオサなど一部品目は逼迫の可能性があります。31日 愛妻の日は、バラ・チューリップ・ラナンキュラス中心の動き。2月に向けて、節分・卒業式需要などが徐々に意識され始めています
今後の見通しとしては、全体の入荷量は横ばい基調。日本海側産地は減少傾向となり、カーネーションは寒さの影響で出荷量がやや減少しています。また、コロンビア産は1月から賃金上昇の影響を受け、価格上昇が見込まれ、2〜3月にかけては入荷減少の見通しです。トルコキキョウについては、沖縄産の増加が見込まれる一方、他産地は減少傾向。
こうした状況の中、2026年の色トレンドを意識した切り花提案が、売場づくりのヒントにしてはいかがでしょうか?
一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)が発表した2026年の日本の流行色は、「ハートフェルト・ピンク」。
活力と癒やしを併せ持つ、明るくやさしいピンク色は、安心感を求める今の時代の空気感と非常に親和性が高い色とされています。
現在入荷している春色のカーネーション(アプリコット〜淡ピンク系)や、サイネリア、スイートピー、ラナンキュラスなどは、このトレンドカラーと重なり、可愛らしさだけでなく、気持ちを和らげる色合いとして幅広い用途に提案しやすい花材です。
また、世界的なカラー動向として、PANTONE社が発表した2026年のカラー・オブ・ザ・イヤー「クラウドダンサー」は、わずかにグレーを含んだ柔らかな白。切り花では、白系ラナンキュラスやポピー、クリスマスローズなどと組み合わせることで、ピンク系の花材をより洗練された印象に引き立てます。
2026年春夏は、アイスブルーやバターイエロー、ダスティピンクといった淡色パステルを組み合わせた配色も注目されており、球根付きアイリスやイタリアンポピーなど、季節感のある花材をミックスした提案は、売場演出やレッスン用途にも取り入れやすい構成です。
不安定な市況が続く中でも、派手すぎず、やさしく心に寄り添う色合いの切り花は、日常使いからギフトまで安定した需要が見込まれます。2026年のトレンドカラーを意識した色提案を取り入れることで、今後の売場づくりや商品提案の幅が広がりそうです。
注目・おすすめ商品
・サイネリア
アメジスト、ライラック、ピンク芯ブルーなど色幅が魅力。季節感ある売場づくりにおすすめ。
・球根付きアイリス
「フローズンプラネット」水色ストライプが特徴的で、早春提案に最適。
・カーネーション(春色系)
ソルベ(アプリコット・クリーム斑)、ハッピーティー(アプリコット)など、柔らかな色合いが好評。
・クリスマスローズ
「氷の薔薇 レッド」(南信州・相沢農園)。高級感があり、ギフト・店頭演出向け。
・イタリアンポピー(大輪)
山形県鶴岡産MIX(白、ピンク、アプリコット、黄色)。※花は手で剥かないと開花しない特性あり。
・フロックス
チェリーキャラメル(ベージュピンク)、クリームブリュレ(ピンクMIX)。
・日本水仙は終盤

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