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市況レポートVol.346

2026.03.09

3月に入り、春の需要が少しずつ意識される時期となってきましたが、3月2日週の市場は、まだ全体に慎重な空気が残る一週間となりました。桃の節句に向けた追加需要は限定的だった一方で、「ミモザの日」を前にミモザの引き合いは堅調に推移し、週後半には彼岸向け商材にも動きが見え始めました。春商材は全般に前進傾向が続いており、今後の卒業式、お彼岸、送別需要に向けては、例年よりやや早めの準備が意識される流れとなっています。

3月2日からの週は、月替わり直後の商いとなりましたが、全体としては大きく盛り上がる展開には至らず、やや慎重な動きが目立つ一週間となりました。3月3日の桃の節句を控えていたものの、追加需要は限定的で、菜の花にはやや動きが見られた一方、花桃の注文はほとんど入らず、節句商材としては落ち着いた推移となりました。卒業式向けの仕入れも前週金曜日までで一旦落ち着いており、週明けは大きな動きの少ないスタートでした。

その中で、引き続き存在感を示したのがミモザです。3月8日の「ミモザの日(国際女性デー)」を前に、週を通して安定した需要が続き、春のシーズン商材として引き合いの強さが際立ちました。一方、彼岸向けの菊類については、一部の地方加工業者で仕入れが始まったものの、3月入り直後として急激な需要増にはつながらず、全体ではやや供給が上回る状況にありました。

品目別に見ると、ミモザは潤沢な入荷がありながらも引き合いは強く、季節感を打ち出しやすい商材として安定した人気を維持しています。一方で、アネモネ、チューリップ、スイートピーといった春の草花は、気温の上昇とともに引き合いがやや弱まりやすい傾向が見られました。特にスイートピーは宮崎産、大分産が終盤に入りつつあり、今後は岡山産、愛知産の提案がしやすい時期に入っています。

また、葬儀関連は全体に軟調で、輸入白菊の入荷増もあり、白菊類は潤沢な供給状況が続いています。小売りについても全般には鈍い動きで、仏花需要は引き合いのある地域とそうでない地域の差が出始めており、地域差がよりはっきり感じられる状況でした。ブライダル分野では、色付きのミディファレノプシスや、テラコッタブラウン系のアンスリウムなど、ややニュアンスのある色味の商材が人気となっており、提案の方向性にも変化が見られます。

今後は卒業式、お彼岸、送別需要が本格化する時期に入りますが、現時点ではまだ大きな受注の盛り上がりは見えていません。ただし、全般としては潤沢な供給が見込まれており、商品自体は比較的揃いやすい状況が続きそうです。

春商材の進みは例年より早く、注意が必要です。桜は前進傾向が強く、このまま進めば4月上旬にはやや不足気味になる可能性があります。球根系では、ラナンキュラスは暖地産地が3月中に終盤を迎え、高冷地産地も4月前半には終盤予定となっています。チューリップ、スイートピーも例年より早めの終了が見込まれており、需要期に向けては事前の数量確保をおすすめしたい状況です。ミモザについても、現状は潤沢ながら終盤が近づいています。

また、送別需要に向けては葉物の引き合いが強まっており、ドラセナ、アレカヤシ、モンステラなどは今後さらに注目されそうです。需要期には相場が高騰する可能性もあるため、必要数量が見えている場合は早めの手配が安心です。

輸入商材については、中東情勢の悪化による物流面での影響が懸念されています。ドバイ国際空港の通常便運航が全面停止しており、輸入商社では代替ルートの確保を進めているものの、入荷量の減少や輸送コストの上昇は避けられない見込みです。6日(金)販売分については予定どおり入荷したものの、次週以降の入荷は非常に不透明な状況です。

特に影響が出ると見込まれるのは、航空便の混乱によりケニア産のバラ、ヒペリカム、草花類、エチオピア産のバラ、ヒペリカム、エリンジューム、ウガンダ産のバラ、ジンバブエ産のエリンジューム、南アフリカ産のネイティブフラワー、イスラエル産のネイティブフラワー、ユーカリ、葉物類などです。

また、コロンビア産カーネーションについても賃金問題の影響から入荷減少傾向が見られます。一方で、中国・アジア圏からの輸入については、現時点では比較的安定した供給が続いています。

足元の動きとしては、全体に慎重な消費傾向が続いているものの、ミモザや葉物など、需要の芯となる商材にはしっかりと引き合いが見られます。一方で、春商材は前進傾向が強く、例年どおりの感覚で構えていると、需要期に品薄や相場高騰に直面する可能性があります。

これから卒業式、お彼岸、送別と需要が続く中で、必要な商材はやや早めを意識した手当てがポイントになりそうです。特に輸入品や葉物類、終盤が早まりそうな春商材については、代替提案も含めて早めの準備を進めていきたいところです。

 

 

おすすめ商材

今週のおすすめ商材としてまず挙げたいのが、タンポポ綿毛 ドライ(長作園)です。3本入りで。軽やかで遊び心のある表情が魅力で、ナチュラルテイストのアレンジや春のディスプレイにアクセントを加えやすい商材です。ドライならではの扱いやすさもあり、ひと工夫ある提案に向いています。

氷の薔薇 バローロは、赤紫系の深みある色合いが印象的な品種で、60cm。定番の赤バラとはひと味違う大人っぽさがあり、シックなアレンジや高級感のあるギフト提案にも映える一品です。

コロニラ・バリエガータは、黄色い小花付きで40cm前後。やわらかな動きと春らしい明るさがあり、草花系の束やナチュラルなアレンジに取り入れやすい商材です。価格感も手頃で、春らしさを気軽にプラスできる点も魅力です。

羽衣ジャスミン 花付き(日野洋ラン)は、50cm前後。花付きならではの華やかさに加え、やさしい雰囲気と季節感を演出しやすく、売場づくりやギフト提案にも取り入れやすい商材です。

また、多肉植物MIX 「翠光」スティックタイプも3月末頃まで入荷予定です。月曜日入荷。鑑賞後に植えられる楽しみがあり、切り花とは異なる提案ができるアイテムとして注目です。春のグリーン提案や、雑貨感覚の売場演出にも活用しやすい商品です。