フローラルジャパン

フローラルジャパンタイムス

フローラルジャパンタイムス

市場の最新レポートをどこよりも早くお届けします。

お問い合わせ

市況レポートVol.336

2025.05.30

第4週5月19日から、母の日後の「お疲れ休み」モードから通常仕入れに戻り、長野産シャクヤクの最盛期到来を受けて、専門店や活け込み顧客からのオーダーが多く寄せられました。一方で葬儀向け需要は低調で、胡蝶蘭や白い仏花の引き合いも例年に比べて弱く推移。婚礼ほかイベントは少なく、小売は全般に落ち着いた状況でした。姫リョウブなど季節の枝物も好調でしたが、20日締めが重なり補充注文に留まる動きが目立ちました。地方市場では地物の増加で「売れ残り」が散見される一方、買参人が仲卸で小口で買付ける動きがみられました。
24・25日の週末は、あいにくの天候予報により小売需給は停滞し、5月最終週に向けて仕入れ意欲は抑えられたまま推移。

第5週月曜日も序盤は鈍い動きでしたが、夏日のような陽気から相場はわずかに持ち直しました。28日水曜日は、入荷量・セリ上場数が大幅に絞られたことで、例年並みの相場水準に浮上。月末締めを控えた地方顧客からは買い控えの声もありましたが、出荷減少が需給を引き締める結果となり、市場の「潮目が変わる」局面となりました。再び天候崩れの予報が出る中、全体としては引き合い良好で、仲卸各社や量販店、一部専門店では6月2日の「ローズの日」に向けたフェア販売の仕入れを展開。出荷減少がさらに相場を押し上げ、昨年平均前後の単価となりました。

おすすめ商材としては、デルフィニウムやブルー系の花材、ププレリウムなどグリーン系の人気が根強く続いています。

菊は夏菊シーズン前の端境期に入り、来月からは高冷地産の出荷が本格化して安定供給が見込まれます。

以上が5月19日~30日の市場概況です。今後も動向を注視し、新鮮で魅力的な商材提案をお手伝いいたします。何かご要望がございましたらお気軽にお知らせください。