市況レポートVol.328
2025.02.01
1月の市場動向の価格の推移について、1月4日(初市)はニーズが少なく安値。相場銀座周辺の生花店が中心に買い付け。6日以降、昨年12月の年末高値を維持しながら推移。24日頃からイベントの少なさから急落し、昨年並みの横ばい相場へ。
昨年の猛暑の影響から生育遅れにより入荷量が伸び悩み、1月らしくない高値が続いた。引き続き白菊の不足から白い花(ストック、グラジオラス、ジオフィルム、スナップなど)の相場を牽引し上昇。洋花全般も高値傾向だった。
総入荷量は昨対比90%~であったが、国産洋花が70%と大幅減少。輸入切花が増加し、全体の数量をカバーしている。台湾産オンシジュームなどは前年比50%に減少だが、主にスプレーマム・ディスバッドマムなどが前年比120~150%の入荷。1月は高値傾向が続いたものの、月後半には落ち着きを見せ、バレンタインや春の花の需要へと移行していく流れ。
販売動向と人気商品について。 小売業は軟調だが、春の小花や花付きの枝物が人気。 人気の色合いは軽やかな薄い黄色やピンクが好まれた。葬儀場の需要は、年末年始休業の影響で年明けに集中。菊類、胡蝶蘭や鉄砲百合が不足。 成人式の花束・ブーケが例年より今年は好調。赤・ピンク・青が振袖の色合いに合わせて人気。SNS映えの影響が大きい。 球根付きの切花であるチューリップ、ムスカリ、ヒヤシンスなども人気。こちらもSNS、Instagramでの影響から。InstagramやTikTokなどのSNSを活用し、季節の花やアレンジメントの写真を投稿することで、若年層の集客や認知度向上が期待できます。
今後の見通しとしては、バレンタイン需要では赤やピンクのバラや洋花が中心。スイートピーが海外ではバレンタイン需要あり。桃の入荷減少(前年比20~30%減)高齢化・人手不足・猛暑の影響で生産量減少。ミモザの出荷が遅れており、予定より半月ほど遅延。ストック・スナップの入荷増加。2月のバレンタインデーに向けて、赤やピンクのバラ、スイートピーなどの需要が高まります。早めの仕入れ計画と在庫管理を行い、需要の増加に備えましょう。
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