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市況レポート Vol.352

2026.08.05

このたびの「令和8年熊本地震」により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。熊本県宇城市や氷川町での強い揺れをはじめ、被災された皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。現時点で花きの出荷は大幅な停止には至っておらず、主に物流や着荷時間に多少の影響が出ている状況です。しかし、一部で施設被害も報告されており、今後のライフライン復旧状況によっては影響が生じる可能性もあります。引き続き九州産地の状況を注視し、応援してまいります。

概況と8月盆に向けた市場動向。6月は曇天・長雨による日照不足から入荷量が減少。単価は高値で推移しました。7月に入ると梅雨明け後の生育回復により入荷量が増加し、相場は軟調へ。7月下旬からは猛暑・ゲリラ豪雨・消費停滞が重なり、特にバラや洋花を中心に弱含みが続きました。8月盆商材の傾向は、納品のピークは7月29日頃から前倒し傾向にあります。大手量販店を中心に予約の確定時期が遅くなる一方、早めの納品が求められるため、買い足入需要に対応できる機動的な在庫管理が必要です。輸入完成仏花の拡大が関西地方ではみられます。量販店向けの市場外流通や、輸入原料を大量に使用した加工済み仏花の参入が拡大しています。価格競争を避け、国産品ならではの「鮮度」「季節感」「デザイン性」で差別化を図ることが重要です。

夏の来店客数減少や「花が持たない」という消費者の不満に対し、単なる安売りではなく「夏だからこそ楽しめる提案」で購買意欲を高めましょう。売場づくりのポイントとしては、手軽さと日持ちの提示。 1〜3輪の手頃な束、花瓶にすぐ飾れる短尺での販売。管理方法POPの設置。清涼感とボリュームをアピール。 グリーンや枝物を活用し、少ない花数で涼しげな立体感を演出。LINEやECで多様なチャネルでの事前予約・店頭受取の強化。お盆・自宅供養・手土産など用途の明確化などがあげられます。

品目・商材別の動向と見通し。輪菊は8月盆に向けて入荷が増加し、安定推移の見込み。小菊・リンドウは前進出荷(早まり)の影響で、盆本番に向けて数量が締め付けられ、品薄・高値となる可能性があります。早めの確保が推奨されます。バラは高温による生育不良で入荷減。需要減も重なり相場は軟調。カーネーションは 長野や北海道など高冷地産が増加。仏花需要等で引き合いは堅調。トルコギキョウは 出荷遅れが解消し今後は増加傾向。八重咲きやニュアンスカラーなど高付加価値品種が中心。

 おすすめ花材

露地草花&南アフリカ産ネイティブフラワー

コスト・環境面でも注目の「露地草花」施設栽培に比べ暖房費などのエネルギーコストを抑えやすい露地草花は、旬の季節感と手頃な価格帯を両立させる強い味方です。

ルドベキア: 「フォレストグリーン」「サバンナサンセット」など、夏から秋への移り変わりを感じさせる個性的色彩。

ジニア: 「ザラズベリーリップル」など摘み草風の自然な表情。葉を丁寧に処理して管理。

ケイトウ/センニチコウ: 暑さに非常に強い。センニチコウは生花からドライフラワーへの変化も訴求可能。

タンジー/モナルダ・プンクタータ: ナチュラルな雰囲気や新鮮な印象を与えるアクセント花材。

バジル「ミセス・バーンズ・レモン」: 爽やかな香りで涼感をプラス(※観賞用切り花である旨を明記)。

 暑さに強く長持ち「南アフリカ産ネイティブフラワー」

プロテア: 存在感抜群。1本でも見映えがし、乾燥しても形が崩れにくいためドライフラワーとして長く楽しめます。

ピンクッション: トロピカルな雰囲気で夏場も傷みにくく、グリーンとの相性も抜群。

提案アイデア: ケイトウやユーカリ、パニカム等と組み合わせた「サマーネイティブブーケ」として、「暑い国生まれで長持ち」「ドライでも楽しめる」POPを添えて提案。

千葉県産 八重咲きトルコギキョウ: 出荷が本格化。「PV」「ミンクオーシャン」などニュアンスカラーはブライダルやギフトに最適。

高冷地産花材(北空知・みついし等): カーネーションやハイブリッドスターチスなど、涼しい地域で育った品質重視の国産品。

トロピカル系・枝物: デンファレや長野県産の枝物を活用し、花持ちの不安を解消しながら涼感あふれる売場を展開。

 

「夏は花を休む季節」から「夏だから出会える花を楽しむ季節」へ。価値を伝える提案で、夏の店頭を彩っていきましょう。