市況レポートVol.338
2025.07.01
父の日需要の余韻が冷め、市場は静かな立ち上がりに。6月第三週以降、父の日を終えた生花・ギフト需要は想定どおり落ち着きを見せています。梅雨入りしたものの気温は高止まりし、消費者の購買動向には鈍さが目立ちました。
需要トレンドとしては、鉢物へのシフトが目立ちます。暑さ対策や室内グリーンニーズから、切り花から鉢花・グリーンギフトに注力する動きが加速。株主総会シーズンをむかえ、周年記念用アレンジメントや会場装花として、ジンジャーや大型葉物、アガパンサスなどトロピカル系が引き合い強し。ヒマワリ系が夏花の代表格として依然人気。週末(金曜日)に注文が集中する傾向が続いています。
供給・相場概況について入荷量は昨年の低迷から一転し、例年並みの単価水準へ。高温の気温で入荷は潤沢。
夏花動向、ヒマワリは好調を維持。トルコキキョウ・ダリア(暖地もの)は6月末で終了見込み、代わって7月上旬から高冷地産の入荷が開始。国産カーネーションも7月盆に合わせ増加します。気候の影響でリンドウは1週間ほど例年より遅れているが、徐々に追いつきそうな気配です。
おすすめ商材
ヒマワリ:ダージリン(茶系)、八重まるこ(かつてのテディベアのような咲き方・丈長)
エキナセア:キャロットケーキ/オレンジP/グリーンチョコなどバラエティ豊富。(香り品種):「マーマレード」「シュープリムカンタロープ」ほかイエロー~オレンジ系
リンドウ:「アルペンベル」つゆ草のような繊細な葉と茎姿
モナルダ蕾もの(山形産):清涼感ある香りでギフト向き
マウンテンミント:シルバーグリーンの涼感アクセント
野良ニンジンシード:花と種が美しく融合
グラス各種:ディバタム・カルカヤ・スモークグラス・グリーンスケール
七夕笹・法月(ほうげつ):季節装飾の定番
ネイティブフラワー:英国人デザイナー監修プロテア入りブーケが地方で人気
今後も市場の潮目を逃さず、新鮮かつ個性豊かな商材情報をお届けいたします。ご要望やご質問はお気軽に編集部までお寄せください。
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