今年の5月は全国的に気温が高く、記録的な暑さとなっています。27日（水）には各地で気温はハイペースで上がり、東京都心でも午前8時前に25℃を超えて、夏日となりました。そして、東京都心の今月の夏日日数が19日目となり、観測史上最多記録を更新しました。26日（火）、27日（水）も最高気温が30℃を超えて2日連続の真夏日となり、5月に2日連続の真夏日となるのは2004年の5月以来、11年ぶりで2回目の出来事となりました。そして、28日（木）も気温は25℃を超えて5月の夏日日数は記録更新中となっています。本日は、関東では所々で雨模様となり一端暑さが和らいでいます。それでは、5月中旬から下旬にかけての市場の状況を見てみると、一昨年、昨年と比べると引き続き入荷減傾向での推移となった為に市況のほうも同じように単価高傾向での推移となりました。しかし、昨年は母の日明けから弱含みの下落傾向の市況推移から月末の高冷地への切り替わり時期にかけてやや価格も上がり気味での推移となっていたのにたいして、今年はここで長く続いた高値傾向からの反発でやや下がり気味での市況推移の為、月末最終の取引き状況を見ると、昨年とほぼ同水準での単価となりました。また、5月の月間の市況推移を見ると、一昨年よりも少なかった昨年とほぼ同数量から3％程度下回る入荷量となり、入荷減での10％程度の単価高での市況推移となりました（表1.2参照）。さて、今年も例年のように暖地から高冷地への切り替え時期となりました。菊類などは、6月上旬から中旬にかけて夏秋品種に切り替わり中旬以降に入荷数量が安定に向かう見込みとなっています。輸入品でみると、マレーシア産のスプレーマムは昨年比で生産量が減少している為、入荷量は少なめの見込みとなっています。その他の主要品目に関しては、概ね昨年並みでの入荷数量予定となっていますが、今後の天候により状況は変わってきますので市場動向を注視しながら、お早目のご注文をお願い致します。

営業本部部長　今井克己

表1　<2015年5月第3週～第4週　前年度対比>