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市況レポート Vol.140

2014.03.07

いよいよ3月に入りました。2月の最終週からは日中は春の日差しで暖かい陽気となりましたが、昨日からは北風が強く吹き低気圧が入り込んできたため、本日は再び冬型の気圧配置となり厳しい寒さとなりました。先程は、大田市場付近でも小雪がちらつく空模様となりました。来週の中頃までは寒い日が続くようです。さて、2月の市場状況を振り返ってみると、燃料油高によるコストの上昇や円安による輸入切花の減少、また2月中旬の降雪でのビニールハウスの倒壊等で入荷量は大幅に減って、前年対比では約1割の入荷減となり、5%程の単価高での市況推移となりました。また、3月に入っても前年対比で1割以上入荷減の状況がつづいていて単価も10%強の高さとなっています(表1参照)。そして、降雪による産地の被害状況ですが、埼玉県では、オリエンタル百合、LA百合、クジャク草などが50~80%の生産ハウスが倒壊などの大きな被害、スナップは30%程の出荷減が予測されています。群馬県では、ラッパ水仙、クリスマスローズ、セダム、アルケミラモリス等の草花類、6~7月向けの菊、小菊、SPマムが全般にわたって大きな被害、またシンビジュームも3割程のハウスが倒壊するなどの被害が出ています。長野県でも、アルストロメリアや夏場のカーネーションに大きな被害が出ていて今後の出荷状況に大きな影響が出る見込みとなっています。このように、今現在わかっている範囲でも甚大な被害が出ています。今後、お彼岸に向けての荷の状況ですが、沖縄の菊類は順調に出てくる見込みで来週も入荷量は増えてくるようですが、愛知県や千葉県等の産地では寒さの影響で遅れが出でいて、来週も曇天で寒い日が続くと菊類や金仙花、露地ストック等は大幅な入荷減も予想されています。来週以降は、菊類など日持ちのするものは、落ち着いた相場の時に手当てをしていったほうが良いかもしれません。卒業式やお彼岸時期は3連休で婚礼などの需要期が重なりますので、お早目のご注文をお願い申し上げます。

営業本部部長 今井克己

表1 <2014年2月第5週~3月第2週 2013年度対比> 

    2月24日(月) 2月26日(水) 2月28日(金)  3月3日(月) 3月5日(水) 3月7日(金)
OTA 入荷口数 87.8  95.8  92.1  89.4  86.5  81.9 
  平均単価 108.1  109.9  113.3  109.2  105.2  111.0 
FAJ 入荷口数 90.2  96.6  91.8  89.9  89.4  87.2 

平均単価 107.5  111.6  113.4  113.2  110.4  111.9 

 (%)