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市況レポート Vol.120

2013.05.24

今年の春は、気温の寒暖の差が激しく、入荷量が回復基調をみせていたところに、先週末の記録的な寒の戻りで、週明けより減少傾向となり、単価は前年対比では1割~2割高の推移となりました。(表1参照)
今後の見通しとしては、静岡産のバラがやや前進傾向のとのことです。STカーネーションは、円安の影響で輸入品は若干絞られ、国産も含め全体として減少の見込みです。追加のご注文については、覆輪系、稀少品種については代品のご相談をさせていただく場合がございますので、よろしくお願い致します。
今週末からゴールデンウィークに入り、「母の日」前まで都内の需要は落ち着きそうですが、5月1日は「スズランの日」、5日は「端午の節句」があります(資料1参照)。日本の古くからの物日を大事にしながら、新しいギフトの日にも着目して販売促進をしていきたいと思います。

ここ2~3日は、日中の気温が25℃を超える夏日となり汗ばむような陽気となっています。先週の初めに、沖縄では梅雨入り(平年より5日遅く、昨年より1日遅い)となりました。今年は全国的に平年と同じ時期に梅雨を迎える地域が多いが、梅雨が終わる時期は平年より5日ほど早いという。また、今年の梅雨も例年通り、雨の降り方にめりはりがあり、梅雨の中休みになる時期と、梅雨末期の大雨の時期がある見込みで今年の降水量は昨年と比べると多くなる見込みだそうです。さて先週末の母の日は、土曜日はあいにくの雨模様の天気となってしまい、小売りには厳しい販売となりましたが、当日の日曜日はお天気にも恵まれ売れ行きも好調だったようです。昨年と比べると、母の日期間中の市況が堅調で推移していたので、各販売店の方々はどうだったのでしょうか・・・。母の日後の市場の状況ですが、高冷地の産地からの入荷も少々遅れ気味ではありますが始まってきており、輸入品は少なめの入荷量ではありますが、ほぼ昨年並みでの入荷量となっています。市況の方ですが、母の日までの単価高の反動もあり、明けの月曜日からは10~20%程度の単価安での推移となっています(表1参照)。例年、需要も一段落して引き合いが落ち着く時期ではあるのですが、母の日までが高値だったこともあり急落した感のある相場となっています。今後は、遅れていた高冷地物が順調に出始め、暖地との切り替わりとなります。端境期での商品の見極めには十分なご注意をお願いします。 

営業本部 今井克己

表1 <2013年5月第3週~4週 2012年度対比> 

    5月13日(月) 5月15日(水) 5月17日(金)  5月20日(月)  5月22日(水)  5月24日(金)
OTA 入荷口数 101.7  99.2  99.4  95.3  99.4  97.9 
  平均単価 94.4  82.2  80.5  87.3  88.0  89.5 
FAJ 入荷口数 112.9  109.7  104.7  100.4  107.9  103.8 
  平均単価 100.5  84.0  79.1  85.5  88.5  89.6 

 (%)