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市況レポート Vol.108

2012.11.02

11月に入りました。北からの風が、冷たく寒く感じる季節となってきました。いよいよ、年末へ向けてクリスマスのディスプレイが見られる時期となってきました(資料1参照)。10月後半の市場の状況をみてみると、バラやガーベラ、トルコキキョウ等の洋花で品薄感があり高値傾向での推移となりました。特にバラは、厳しい残暑で株が弱ったところに、最近の低温の影響で遅れが出て入荷が伸び悩みました。そこで、婚礼需要が下支えをして高値を保つ状況となりました。ガーベラに関しても、猛暑とその後の低温、九州地方では夏の豪雨被害もあり各産地とも入荷が少なく、約2割減の入荷量でした。トルコキキョウも前年比での入荷量が約1割減となり平均単価も2割高での推移となりました。輸入SPマムや輸入カーネーション等の入荷量は順調に推移した為、全体の入荷量でみると入荷減の傾向はみてとれませんが、婚礼需要を中心とする品目では品薄単価高での市況推移となりました(表1参照)。また、10月の月間実績をみると、昨年と比べると単価安だったことが分かります。白ヌリ、コットン等も多く出回り始め、ストック、金魚草、スイートピー、チューリップ等も出始めました。鹿児島産のグラジオラスや鉄砲百合等は、先の台風の影響により少量の入荷見込みとなっています。今月も、週末は日柄の良い日が多く、婚礼需要の引き合いも多くありますので、ご注文はお早目にお願いいたします。

営業本部 今井克己

表1 <2011年度対比> 

    10月22日(月) 10月24日(水) 10月26日(金)  10月29日(月)  10月31日(水)  11月2日(金)
OTA 入荷口数 99.1  97.7  100.1  98.4  99.7  98.3 
  平均単価 113.2  116.9  114.5  104.8  94.5        99.5 
FAJ 入荷口数 108.0  106.4  112.2  111.5  124.6  120.7 
  平均単価 109.3  118.9  106.2  101.3  93.9  89.3 

 (%)

資料1(PDF)
「Flower Calender」 クリスマス 
大田市場花き部仲卸協同組合青年部作成