梅雨空が続く中、日に日に暑さが増してきています。真夏日になる日も出てきて、本格的な夏の到来を感じさせます。今週に入り7月盆の仕入れがピークを迎えましたが、輪菊の下落傾向が大きく、全体的に相場が低迷しました。主力の愛知県産は、暖房経費のかからない作型のシフトで、例年4月末から5月にかけての出荷が6月にずれ込み、6月下旬におきた暴落から回復しきれず、7月盆前としてはかつて例をみないほどの低価格となり、需要期を迎えた今週に入っても全体の相場の押し下げ要因となり、弱めの市況推移となりました。市場の状況を見てみると、日別でみると曜日回りの関係でのズレはありますが、7月上旬の期間で比較すると、昨年、一昨年対比でともに入荷増（5～10％）の単価安（8～13％）での市況推移となりました（表1・2参照）。そんな中でも、小菊等は台風の影響で入荷量も増えなかった為、堅調な相場での推移となりました。北九州を襲っている記録的な豪雨、例年に類をみない作型の影響が今後、8月盆、9月の需要期に向けての産地動向にどう影響するのかをしっかりと把握し対策が必要となりそうです。

営業本部　今井克己

表1　<２０１１年度対比> 

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