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市況レポート68

2011.04.15

満開になった桜も散り始め、新緑が綺麗な季節となってきました。4月に入り、ようやく園芸関係等は例年並みに近い売れ行きに戻ってきました。例年、この月中は需要が一段落する時期ですが、昨年は低温の影響を受け品薄の状況が続いていたために新年度需要後であっても母の日前までさほど相場も崩れることなく堅調な市況で推移していました。今年は遅れていた産地からの出荷も順調に出始めてきたことと、本来のこの時期の需要減とで切り花の市況は依然として入荷減の単価安傾向が続いています。市場の状況をみてみると、OTA市場は昨年対比で入荷口数、月曜日+1.3%、水曜-3.7%、金曜-8.8%、同平均単価、-20%、-23%、-16.2%、FAJ市場は昨年対比で入荷数量、月曜日+0.4%、水曜-8.3%、金曜-11.4%、同平均単価、-17.3%、-20%、-15.6%、となっています。商品状況としてはスイートピー、チューリップ等の冬から春にかけてのものは終わりとなり、ヒマワリ、芍薬等の初夏に向けたものの動きが良くなってきました。また先日、業界初の統一キャンペーンとして実施した「フラワーバレンタイン」の報告会がありました。複数の花店に協力を得て売上データ等の集計を行った結果として、売上は2月10~14日までの5日間平均で前年比11%増、14日当日は首都圏では午後から雪という悪天候下にもかかわらず前年比15%増と伸ばすことができ、本キャンペーンのターゲットでもある30~40代の男性客が明らかに増加し全体の30~40%を占め、男性客の割合が50%を超した店もあったそうです。販促活動が明らかに数字にも表れたかたちとなりました。母の日まであと3週間となりました。前向きな取り組みは必ず成果となってあらわれると思います。今一度、母の日に向けて出来ることを考え販促して行きましょう。
営業本部 今井克己